2009年09月24日

キツネ

アカギツネ(赤狐、Vulpes vulpes)は、ネコ目イヌ科キツネ属に属する哺乳動物の1種。全北区を中心に世界中に広く分布し、日本には、他のキツネ属の動物は自然分布しないため、日本語で単に「キツネ」というときは、通常アカギツネを指します。

 アカギツネVulpes unlpesは、キツネ属9種の中でもっともポピュラーな種です。その分布は食肉類中もっとも広く、北半球のほとんど全域にわたっています。オーストラリアにも19世紀末に導入され、現在ではかなりの数に増えています。北海道に生息するキタキツネV.v.schrenckiと本州・四国・九州のホンドギツネV.v.japonicaは、アカギツネの亜種です。

 アカギツネは適応力に優れており、ほとんどどんなところにもすむことができます。海岸から高山、森林、半砂漠などその生息環境は実にさまざまです。イギリスでは、ロンドンなどの大都市の住宅地区に野生のアカギツネが多数住んでいます。

 とにかく餌と繁殖場所さえあれば、アカギツネはどんなところでも生きていけます。しかし本来的に好んで生息する環境は、森林地帯の林縁部や草原と森林が入り組んだ地域です。

 このような環境は人間の生活環境としても適しており、したがってヒトとキツネは古い時代からつきあいを続けており、日本では里山の動物として親しまれてきました。九州における調査によると、ホンドギツネは広い森林地帯をほとんど利用せず、田畑と草原、小さな森林、集落地などが複雑に入り組んだ環境に生息する傾向が強いです。

 アカギツネの体型は、もともと野ネズミなどの小動物を捕食しやすい形態に進化してきました。それは、草かげの小さな物音を聞き逃さない大きな耳や、素早い方向転換時に舵の役目をする長くて太い尾、細長い顎と鋭い犬歯などに示されています。獲物を襲うときの行動も独特で、高く跳び上がって頭上から襲います。獲物はどちらに逃げてよいかわからないうちに押さえ込まれてしまうというわけです。いわば野ネズミたちにとってプロの殺し屋です。

 しかし日本のアカギツネの食性は、野ネズミやノウサギ、鳥類、爬虫類などの脊椎動物のほか、昆虫類から果実類、穀物類などと非常に幅広いです。そのため地方によっては、スイカやトウモロコシが食害を受けているところもあります。また北海道の酪農地帯では捨てられたウシの胎盤が、そして九州では集落で出される残飯が重要な食物源ともなっています。

 主に夜間と黄昏時に最も活動的です。狩りは単独で行うのが普通であり、食べきれない獲物を獲た場合は、それを埋めます。普通は各々の縄張を持ち、単独で生活し、冬にのみペアを形成し生活します。縄張の面積は50km2程と考えられており、食料の豊富な場所ではより狭くなります。縄張内には複数の巣穴があり、平和的に捕食動物と巣穴を共有することもあります。

 冬になりますと、主に一夫一婦制でペアを作り、子供を協力して育てます。仔ギツネたちは、約8−10か月で成熟と共に巣立ちます。しかしながら、複婚の習性もあります。
posted by ss at 23:41| キツネ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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