2009年12月18日

キツネの優れた適応力

キツネの優れた適応力

 キツネはその地理的分布にも表れているように非常に適応力に優れており、ほとんどどんなところにもすむことができます。海岸から高山、森林、半砂漠などその生息環境は実にさまざまです。イギリスでは、ロンドンなどの大都市の住宅地区に野生のキツネが多数住んでおり、アーバン・フォックス(urban fox)として知られています。

 昼間は宅地の庭や空き地、建物の陰、地下室などに潜んでおり、夜になるとうろつきまわります。鉄道の土手や小屋の床下などが繁殖場所になっているといいます。とにかく餌と繁殖場所さえあれば、キツネはどんなところでも生きていけます。

しかし本来的に好んで生息する環境は、
森林地帯の林縁部や草原と
森林が入り組んだ地域です。


 このような環境は人間の生活環境としても適しており、したがってヒトとキツネは古い時代からつきあいを続けており、日本では里山の動物として親しまれてきました。九州における調査によると、ホンドギツネは広い森林地帯をほとんど利用せず、田畑と草原、小さな森林、集落地などが複雑に入り組んだ環境に生息する傾向が強いです。

 キツネの体型は、もともと野ネズミなどの小動物を捕食しやすい形態に進化してきました。それは、草かげの小さな物音を聞き逃さない大きな耳や、素早い方向転換時に舵の役目をする長くて太い尾、細長い顎と鋭い犬歯などに示されています。

 獲物を襲うときの行動も独特で、高く跳び上がって頭上から襲います。獲物はどちらに逃げてよいかわからないうちに押さえ込まれてしまうというわけです。
 いわば野ネズミたちにとってプロの殺し屋です。


 しかし日本のキツネの食性は、野ネズミやノウサギ、鳥類、爬虫類などの脊椎動物のほか、昆虫類から果実類、穀物類などと非常に幅広いです。そのため地方によっては、スイカやトウモロコシが食害を受けているところもあります。また北海道の酪農地帯では捨てられたウシの胎盤が、そして九州では集落で出される残飯が重要な食物源ともなっています。

posted by ss at 17:44| キツネ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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